067.堂浦のテグスといやしの杜、阿波井神社

公式引用

 長崎福三著「漁食の民」には、次のように紹介されている。

 堂浦のテグスを使った釣り漁法は江戸時代を通じ瀬戸内海のあちらこちらに導入され、それぞれ地方的な釣り漁法を育てている。一本釣りにテグスを使用しはじめたのは慶長年間というからかなり古い。テグスは中国の広東省地方の楓蚕の腺液を酷酸の中で引き延ばして、固めたもので、薬品の包装に用いられていたものである。堂浦の漁師たちは、大阪からこのテグスを仕入れ、これを釣り用具として各地に売り歩きながら漁業を行なったという。そして江戸時代中期には、この堂浦の釣り漁法は瀬戸内海に広く普及した。瀬戸内海の一本釣りは釣った魚をいけすに生かしておいて、活魚として売ったために値が高かったという。

到達記録

 平成29年10月11日他、何度か訪問しました。

 阿波井神社(あわいじんじゃ)は、徳島県鳴門市瀬戸町堂浦にある神社です。

 どうやっても陸路では辿り着けませんでした。対岸に移って、海岸線を見ていると、阿波井神社の幟を発見、船着場がありました。

 船着場の船が運んでくれるのは、対岸の鳴門シーガル病院ですが、阿波井神社への参拝が目的を告げても無料で乗せてくれました。現地では野鳥の声が大変にぎやかなのが印象的でした。

 未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選【堂浦のテグスといやしの杜、阿波井神社】

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